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東日本は6月に入ってから晴天続き。上旬の東京の日照時間は88・3時間で、平年の52・7時間を大きく上回った。また、10日には東京・練馬で最高気温30・1度、長野県・南信濃で32・2度を記録した。
梅雨入りの遅れで、客入り好調なのがビアガーデン。冷たいビールを求めて多くの客が訪れる東京プリンスホテル(東京都港区)では、担当者が「晴天はありがたいですね」とほくほく顔。
毎年、梅雨時期に傘の特設売り場を設ける百貨店「松屋銀座店」(中央区)の今年の売れ筋は、雨傘ではなく、日傘や晴雨兼用の傘。手袋やストールなど紫外線対策商品も、売り上げが伸びているという。
一方、ホウレンソウやニンジンなど発芽に雨が必要な野菜を育てている農家では、晴天に困り果てた様子。千葉県香取市農政課の担当者は「サツマイモは雨が少なくて生育が遅れている。早く梅雨に入ってほしい」とため息をつく。
気象庁によると、梅雨前線の北上を抑えている偏西風の蛇行は収まりつつあるため、まもなく梅雨入りする見通しという。
気象庁では、梅雨期間中の雨量は、全国的に平年より多いとみている。今季は太平洋高気圧が弱い傾向があり、7月もその状態が続けば、その分、梅雨前線が日本列島に居座るため、梅雨も長引くという。だが、梅雨入りが遅れた分を補うだけの十分な降水量が得られるかは微妙だ。
梅雨入りの遅れと長引きは、夏の到来が遅くなることも意味する。子供たちにとっては、夏休みに入っても、しばらく残念な日が続くことになりそうだ。
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